ナンナさんのリノベーション事件簿

中古マンションフルリノベーション、リアルタイム実況

灯り談義

もらった図面を眺めては、何度もその中を歩いてみた。

 

完成してしまえば、否、「これでお願いします」を言ったそのときから取り返しはつかない。

 

日常の些細な違和感、「こうしておいたらよかったな」の後悔があれば絶対に毎日毎日積もらせるタイプの人間な自覚はあるので、とにかくも数ヶ月〜数十年後の自分の恨み言を聞かないために必死である。

 

灯り。

 

中村好文さんの本の中に出てきた、「照明ではなく、置灯という言葉ならば」というような言葉にとても惹かれていて、謂わゆる照明計画はそのように組み立てたいと思っていた。

(そういえば、同じ書籍から「手ざわりのいい家」というワードも拾っていて、初回の設計会議の際にお伝えしたところ、「中村好文さんの」と言っただけで設計士さんが説明も要らず伝わった様子でいてくれたことがとても嬉しかった)

 

設計図の中で、ふと家具の位置を変えてみて、気づいた。

 

わたしたちが心地いいように、と描かれた図面は、家具の位置に合わせてちょうどいいように照明が配置されている。

 

しかし、わたしは模様替え魔なのである。

 

これ、変えたい。

 

でも、どう変えたいのかわからない……!